新しいブログを開設しました。
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1.議会だよりの限界
議会の様子をお知らせするメディア手段は、昔から紙の「議会だより」がありました。年4回の発行です。定例会がある3,6,9,12月の翌月に、主に定例会の様子を記事にしたものでした。印刷代はだいたい年額150万円前後で税金で発行されます。
議会だよりには問題があります。情報の即時性がない、つまりタイムリーじゃない、ということです。記載されている記事の古さは否めません。
また、紙面の制約上、掲載する記事の選別でふるい落とされる情報が多いという弊害もあります。一般質問もかなり要約されたものになり、議論の本質や、当該議員の言いたいことの、ほんのわずかな部分しか掲載されません。
昨今の問題として、読者の偏りが顕著なことが挙げられます。議会だよりは自治会を通じて配布されます。その自治会の加入率は現在6割です。つまり4割の町民には届いていません。
自治会に加入していなくても、役場窓口や公民館などで入手できますが、実際にそうやって手に入れて読んでいる「自治会未加入者」はほとんどいないだろうというのが実感です。
また、肝心の自治会経由の読者も、実際に読んでいるのはそのほとんどが60代以上の(誤解無きように言えば)高齢者です。つまり50代以下の現役世代、子育て世代にはほとんど読まれていないだろうと予想されます。
つまり、議会だよりは強いて言えば、「町民の約半数の高齢者」にしか届いていない、と言えると思います。
2.チャンネルユーの限界
もう一つのメディア手段はチャンネルユーによる生中継放送、録画放送があります。これも結構昔からあります。
映像なので臨場感は傍聴しているのと同じくらいの感覚がありますし、余すところなく放映するので、情報の取りこぼしはありません。
しかし、視聴するには膨大な時間が必要です。議会は午前と午後で長ければ6~7時間行われます。仕事で忙しい現役世代は、とてもじゃないけど視るヒマはない、というのが本音でしょう。
国の国会中継も同様ですが、時間にものすごく余裕のある、ある意味でとても恵まれた人じゃないと、視聴するのはほぼ不可能です。
また、現在のチャンネルユーの加入世帯は約6割です。新しく家を建てる子育て世代はほとんどチャンネルユーには加入しないそうです。
つまり、議会だよりと同じくチャンネルユーを通じて議会中継を視聴しているのは、ほとんどが高齢者であろうと考えられます。
3.YouTubeによる挑戦
ちょうど4年前の、2022年6月から、議会はチャンネルユーで放映した映像をすべてYouTubeにて視聴可能にするという改革を行いました。
子育て世代や現役世代へ情報が届くように現代風に合わせたことになります。YouTubeは視聴したい時間を選びません。いつでも何度でも視聴できます。また、倍速視聴などタイムパフォーマンスを気にする現代人のニーズにも合います。
しかし問題は残ります。倍速視聴したところで、最初から最後まで全体を視聴しないと、議論の全体像がつかみにくいという欠点があります。
結局のところ、映像で伝えるのは情報の欠落がないので「間違いない」のは確かですが、やはり情報を得るのに「時間がかかりすぎる」点は変わりません。
4.現代のあたり前を見習う
例えば国の政治のニュースを私たちは普段、どうやって入手しているか?を考えれば答えに近づくかも知れません。
政治ニュースはダイジェストがあたり前で標準です。新聞や雑誌は文字で、テレビは映像で、ネットはその両方で、手段は違えど「誰かが要約してまとめる。重要な論点をわかりやすく抽出してまとめる。」ことに徹しています。
この、「まとめる」という作業は膨大な時間や手間がかかります。それはプロと呼ばれる特殊な専門的技術です。ということは人件費などコストが発生します。新聞もテレビもネットも、これを回収するために有料にしたり広告スポンサーを集めたりして採算を取っています。
さて、この「まとめる」作業を松川町という小さな地方自治体の14人しかいない議会でできるか?できるはずがありません。
仮に議員の一人がそういう特殊な能力があり、無償で「まとめる」作業をやってくれたとしても、問題は残ります。議会14人の全員が納得して承認する「まとめ」など存在するのでしょうか?
国レベルの政治問題ですら、ニュースの報じ方、つまり「まとめ方」にクレームが付きます。右翼的だ、左翼的だ、切り取りだ、印象操作だ、文句を言いだしたらキリがありません。そもそも政治の話題に誰もが納得して賛成する「まとめ」などありえないのです。
だからと言って、つまり身内の議員や住民のクレームが怖いからと言って「ダンマリを決め込む」のはよくありません。特に主権者である住民に「面倒を起こしたくないから情報を発信しない」というのは不誠実です。
5.AIによる試行
しかし昨今は技術の発展のおかげでAIによるまとめが可能です。議会の様子の音声をAIに託せば、思いどおりの分量、文字数で「まとめて」くれます。まとめる技術や作業の負担はほとんどなきに等しいくらい、あっという間にまとめてくれます。
副次的な効果として「まとめた責任」問題から解放される、というメリットもあります。誰かが恣意的な思想をもってまとめたのではないのです。AIという無機質なキカイが無感情で淡々と作業した結果ですので、クレームのつけようがありません。
とはいえ、所詮「キカイ」ですので、細かい所のミスはあります。明らかな固有名詞の間違いなども解決されません。正確を期していえばAIにもある程度の思考の方向性、つまり「性格」は存在すると言えます。
しかしそれをすべて「誰かがチェックして直す」という「校正」作業は大きな負担です。それこそ特殊技術を持ったプロの専門家の仕事です。誰かが無償で気軽にできる作業ではありません。
そこで、「このまとめ作業はAIが行った。」当然、「細かいミスや正確性に疑問が残る場合はある。」とはいえ「95%くらいは正確だと思われる。」速報性を重視するなら、「完璧でなくても素早く発信することを優先する。」という考えはアリだと思います。
長くなりましたが、そんなわけで「非公式!松川町議会AIダイジェスト」 という新しいブログを開設しました。あくまで参考程度かもしれませんが、みなさまの町政への関心にこたえる一助となれば幸いです。
